メイプルさんが亡くなる2日前、カテーテルが抜けたことを書きましたが…。
その時に起きていた事実と、感じたことを書いてみたいと思います。
リアルタイムで書いていたように、8日の22時頃にカテーテルが抜けたことに気がつきました。
まだ、メイプルさんは暴れてはしていましたが、それなりに衰弱していて、『明日の朝には、動かせないかもしれない』と思い、深夜まで診察している動物病院へ連れていく決心をしたのです。
事前に電話をし、高齢で寝たきりであること、4日間、食べれずに他の病院で点滴を受けているけれど衰弱していること、3日前から入れていたカテーテルが抜けたこと、飼い主の希望としてカテーテルを入れる処置だけをお願いして、その承諾を得て連れて行ったのです。
病院へ到着し、母上さまにメイプルさんを頼んで、飼い主だけ病院へ入り、到着したことを伝え、しばらく、待合室で待っていました。
メイプルさんを院内に連れて入ることになり、スタッフの方が出て来られ、車まで案内したら、お二人でメイプルさんを抱え、そのまま、奥の部屋に連れて行かれました。
入った診察室のドアが開いていて、飼い主が様子を伺っていると、いきなりドアを閉められ…
母上さまは制止しましたが、飼い主、制止を振り切り、案内もされない診察室に入り、閉められたドアをノック!
中から、スタッフの方が出てこられ、大声を上げました。
『飼い主の話も聞かず、いきなり奥に連れて行き、何をされているんですかぁ!!』
いや、もう、飼い主からすると、メイプルさんを拉致された思いですわ。。。
『この犬は、衰弱していて、私が居ないと探すんです!!傍に居たいんです!!!』
飼い主の大声と勢いに負けたのか(?)、メイプルさん、飼い主の元に連れて来られました。
まぁ、体重測定をされていたりしたみたいですけどねぇ~
そこに獣医師も登場し、『これから、お話を伺おうかと思っていたんです』と。。。
もう、この段階で、病院の対応に不満状態&ブチ切れ状態でしたが、それなりに冷静にお話させて頂きました。
『で、その抗生物質というのは、どの種類ですか?』
私は薬剤師でもないし、獣医でもない・・・すべて、主治医に任せているので、抗生物質の種類など知る由もない…。
『どちらの病院に掛かられていますか?』
「○○先生です。」
『抗生物質にも種類がありまして、合う合わないというのを調べないと・・・』
誰も、今、施している治療や投薬について相談に来ているワケではない…。
この段階で、軽く今、行われている治療の批判的な発言、および、設備が整っているこの病院の自慢的発言…。
ちなみに、設備の整っている病院というのは、飼い主も知っていました。
そして、設備の整っている病院は、その設備を使って検査をすることで、設備した器機に掛かった費用を賄っているんだから、たくさん使って、検査費用を取らなければ、原価償却出来ないことも、経営的に推進されているであろうということも…。
まぁ、だからこそ、事前に『カテーテルだけ入れて頂きたい』とも電話で申し上げていたところなんですけどね…じゃなければ、メイプルさんのような容態でも、この病院では、入院なんぞさせて下さり、頼まなくても延命治療までして下さいますから…。
その手にも乗るつもりがまったく無い飼い主は、再度、『カテーテルを入れて頂くことだけを希望しています』と言いましたら・・・。
『このコの状態は、非常に悪いです・・・』
だから、そんなコトは解っています。
『だからこそ、先ほどから、傍に居させてくれとお話させて貰っているじゃないですか!!』
いい感じて、またキレかかってきた飼い主、『カテーテルは入れてい貰えるのですか?』と…。
『それでは・・・このまま、此処でカテーテルを入れますが、この容態なので、途中で息を引き取ることがあるかもしれません』
それくらいの覚悟は出来ている。
『お願いします』
取り出されたのは、メイプルさんが主治医に入れて貰っていたゴム製のカテーテルよりも細い、固そうなカテーテルでした。
そこで、飼い主、思い出したことを一言…。
『あっ!先日、尿道に入り口付近にポリープがあると言われました。』
「このポリープは、いつからあるのですか?」
だから、先日と申したしぃ~~~みたいな。。。
ついでに、このポリープが良性だろうが、悪性だろうが、数年前までなら、『ポリープがある』と聞いただけでも泣けたところだろうけど、『あら、そうですか~』で終わっている話である。
それから、しばらくの間・・・
「あれ!?」
「おかしいなぁ…」
なかなかカテーテルが入らない様子…。
「○○先生は、カテーテルを入れるのはお上手ですか?」
アナタのように時間は掛かっていないと思いながら、まぁ、入れて貰って3日過ぎているので、尿道辺りが細くなって、入れにくくなっているのかとも思いながら、『どうなんでしょう・・・先日、初めて入れたので、よくわかりません…』と、超、無難な返答をする飼い主…。
そんな話は、どうでもいい!
とにかく、早く、メイプルさんにカテーテルを入れてくれっ~~~だっ!
「もう一回、やってみよう・・・」
独り言だか、看護師さんに話しかけてるだか解らない言葉が出てくる、出てくる!
そして、看護師さんに指示して、同じカテーテルを持ってきてもらい、長さを確認して…。
「入っているな…」「でも、おかしいなぁ…」と、生食水だか、なんだかを注入!
えっと・・・飼い主が主治医のところで見たのは、入れる液体ではなく、流れ出るオシッコだったんですけど・・・その違いくらい、素人でもわかる!
「念のため、レントゲンを取らせてもらいたいですけど…」
途中で、息を引き取るかもしれないと発言したワリには、たっぷりと時間をかけ、挙句の果てにメイプルさんを動かして、レントゲンまで映す!?
いい加減にしろ~~~と、叫びたい気持ちを抑えて、メイプルさん、ココまで頑張って処置して貰って、中途半端に帰れないし、『立ち合せて頂けるなら…』と、条件提示する飼い主…。
レントゲンを映し、「入ってないな…もう一度、入れさせて貰って良いですか?」
『もう、結構です!』
ど素人でも、同じ女で生まれている飼い主には解りました。
カテーテルを子宮に入れていた ことくらいは!!
完全に呆れ、失望した飼い主は、レントゲン室から、そのまま、メイプルさんを車まで運びました。
スタッフの方の申し出に、手も借りず、飼い主だけでメイプルさんを抱っこして『ゴメンね~嫌なことだけされて終わっちゃって・・・』
今後、どんなことがあっても、この病院には二度と行かない!
(暴言も吐いたし、二度と行けない?)
もし、この夜に逝っていたら、この獣医師に殺されたと思ったハズだっ…。
翌朝、主治医に無事にカテーテルを入れて貰えました。
いや、カテーテルを入れる前に膣が汚れていて、その前に看護師さんには、前夜の話をしていたけれど、主治医にも、『昨夜遅くに・・・』と話した。
主治医は、何も言わず、メイプルさんの膣の汚れを拭って、2分もしないうちにメイプルさんのオシッコを出してくれました。
メイプルさんは、深夜まで診察している病院でとんでもない治療を施して貰って、飼い主は、二度と行かない宣言をした。
けど・・・
友達の16歳になっているココちゃんは、この病院で命を助けられた。
だから、まったくもって、この病院を批判するつもりはない。。。
後日、ココちゃんの飼い主である友達と話しをして、一つの結論を得たようなところはある…。
ココちゃんは、医院長に手術をして貰っていたのだ…。
術後に健康診断に行ったときに診た獣医師から『よく、手術したんだ…』という発言が出たそうな…。
つまりは、獣医師によりけり…。
深夜まで診察している病院は、9時から0時までの診察時間の間、時間によって割り当てられている当番で診てくれる獣医師が違う。。。
メイプルさんが行ったときに診察してくれた獣医師が大ハズレだったのだっ…。
それと、飼い主は、半ば暴言まで吐きながら、メイプルさんをドアの奥の隠れた処置室から、診察室に連れ戻したが…。
もし、黙っていたら、飼い主からは見えない隠れた場所でカテーテルが入るまで、何度もチャンレンジされ、それこそ、生かして連れて帰れなかったかもしれない…。
そう思えば、飼い主の見えない場所で何をされているか解らないと疑ってしまう気持ちもわかって頂きたい。
主治医は、個人病院で獣医師は、お一人しかいない…。
一時期、二人体制で治療された時期もあるけれど、結局、ほとんどお一人だったので、メイプルさんは、生涯を通して、お一人の獣医師に診てもらい続けてきたといっても過言ではない…。
もちろん、お一人にも関わらず、患者数は多いので、時間外の対応は無い・・・。
そして、設備も必要最低限ではないかと思う。。。
しかし、今回のカテーテル事件で感じたのは、結局は、設備が整っていようが、最新器機だろうが、検査は検査でしかない…。最終的には、獣医師の判断と経験、技術ではないのかと…。
メイプルさんのような高齢になると、一般的な治療とは異なることもある…。
本来であれば、治る病気も治らないというか、お口の周りを傷だらけにしたときの緑のキャップではないけれど、メイプルさんに合う治療を考え、施してくれたような気がします。
抗生物質の種類なんて、ど素人な飼い主が知らなくても、器機に頼らなくとも主治医は解って処方してくれていたであろうし、何よりも獣医師に対して飼い主は、すべてをお任せできる信頼がありましたから…。
プライバシーが無いといえばそれまでですが、診察室も処置室もオープンな感じだったので、手術のとき以外は、全部、飼い主に丸見え、立会いOKなのも、この飼い主とご老体には、見合っていつも傍で安心して治療してもらうことができました。
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