2007年 08月 17日
今だから話す、飼い主の感じた動物病院のあれこれ…
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メイプルさんが亡くなる2日前、カテーテルが抜けたことを書きましたが…。
その時に起きていた事実と、感じたことを書いてみたいと思います。
リアルタイムで書いていたように、8日の22時頃にカテーテルが抜けたことに気がつきました。
まだ、メイプルさんは暴れてはしていましたが、それなりに衰弱していて、『明日の朝には、動かせないかもしれない』と思い、深夜まで診察している動物病院へ連れていく決心をしたのです。
事前に電話をし、高齢で寝たきりであること、4日間、食べれずに他の病院で点滴を受けているけれど衰弱していること、3日前から入れていたカテーテルが抜けたこと、飼い主の希望としてカテーテルを入れる処置だけをお願いして、その承諾を得て連れて行ったのです。
病院へ到着し、母上さまにメイプルさんを頼んで、飼い主だけ病院へ入り、到着したことを伝え、しばらく、待合室で待っていました。
メイプルさんを院内に連れて入ることになり、スタッフの方が出て来られ、車まで案内したら、お二人でメイプルさんを抱え、そのまま、奥の部屋に連れて行かれました。
入った診察室のドアが開いていて、飼い主が様子を伺っていると、いきなりドアを閉められ…
母上さまは制止しましたが、飼い主、制止を振り切り、案内もされない診察室に入り、閉められたドアをノック!
中から、スタッフの方が出てこられ、大声を上げました。
『飼い主の話も聞かず、いきなり奥に連れて行き、何をされているんですかぁ!!』
いや、もう、飼い主からすると、メイプルさんを拉致された思いですわ。。。
『この犬は、衰弱していて、私が居ないと探すんです!!傍に居たいんです!!!』
飼い主の大声と勢いに負けたのか(?)、メイプルさん、飼い主の元に連れて来られました。
まぁ、体重測定をされていたりしたみたいですけどねぇ~
そこに獣医師も登場し、『これから、お話を伺おうかと思っていたんです』と。。。
もう、この段階で、病院の対応に不満状態&ブチ切れ状態でしたが、それなりに冷静にお話させて頂きました。
『で、その抗生物質というのは、どの種類ですか?』
私は薬剤師でもないし、獣医でもない・・・すべて、主治医に任せているので、抗生物質の種類など知る由もない…。
『どちらの病院に掛かられていますか?』
「○○先生です。」
『抗生物質にも種類がありまして、合う合わないというのを調べないと・・・』
誰も、今、施している治療や投薬について相談に来ているワケではない…。
この段階で、軽く今、行われている治療の批判的な発言、および、設備が整っているこの病院の自慢的発言…。
ちなみに、設備の整っている病院というのは、飼い主も知っていました。
そして、設備の整っている病院は、その設備を使って検査をすることで、設備した器機に掛かった費用を賄っているんだから、たくさん使って、検査費用を取らなければ、原価償却出来ないことも、経営的に推進されているであろうということも…。
まぁ、だからこそ、事前に『カテーテルだけ入れて頂きたい』とも電話で申し上げていたところなんですけどね…じゃなければ、メイプルさんのような容態でも、この病院では、入院なんぞさせて下さり、頼まなくても延命治療までして下さいますから…。
その手にも乗るつもりがまったく無い飼い主は、再度、『カテーテルを入れて頂くことだけを希望しています』と言いましたら・・・。
『このコの状態は、非常に悪いです・・・』
だから、そんなコトは解っています。
『だからこそ、先ほどから、傍に居させてくれとお話させて貰っているじゃないですか!!』
いい感じて、またキレかかってきた飼い主、『カテーテルは入れてい貰えるのですか?』と…。
『それでは・・・このまま、此処でカテーテルを入れますが、この容態なので、途中で息を引き取ることがあるかもしれません』
それくらいの覚悟は出来ている。
『お願いします』
取り出されたのは、メイプルさんが主治医に入れて貰っていたゴム製のカテーテルよりも細い、固そうなカテーテルでした。
そこで、飼い主、思い出したことを一言…。
『あっ!先日、尿道に入り口付近にポリープがあると言われました。』
「このポリープは、いつからあるのですか?」
だから、先日と申したしぃ~~~みたいな。。。
ついでに、このポリープが良性だろうが、悪性だろうが、数年前までなら、『ポリープがある』と聞いただけでも泣けたところだろうけど、『あら、そうですか~』で終わっている話である。
それから、しばらくの間・・・
「あれ!?」
「おかしいなぁ…」
なかなかカテーテルが入らない様子…。
「○○先生は、カテーテルを入れるのはお上手ですか?」
アナタのように時間は掛かっていないと思いながら、まぁ、入れて貰って3日過ぎているので、尿道辺りが細くなって、入れにくくなっているのかとも思いながら、『どうなんでしょう・・・先日、初めて入れたので、よくわかりません…』と、超、無難な返答をする飼い主…。
そんな話は、どうでもいい!
とにかく、早く、メイプルさんにカテーテルを入れてくれっ~~~だっ!
「もう一回、やってみよう・・・」
独り言だか、看護師さんに話しかけてるだか解らない言葉が出てくる、出てくる!
そして、看護師さんに指示して、同じカテーテルを持ってきてもらい、長さを確認して…。
「入っているな…」「でも、おかしいなぁ…」と、生食水だか、なんだかを注入!
えっと・・・飼い主が主治医のところで見たのは、入れる液体ではなく、流れ出るオシッコだったんですけど・・・その違いくらい、素人でもわかる!
「念のため、レントゲンを取らせてもらいたいですけど…」
途中で、息を引き取るかもしれないと発言したワリには、たっぷりと時間をかけ、挙句の果てにメイプルさんを動かして、レントゲンまで映す!?
いい加減にしろ~~~と、叫びたい気持ちを抑えて、メイプルさん、ココまで頑張って処置して貰って、中途半端に帰れないし、『立ち合せて頂けるなら…』と、条件提示する飼い主…。
レントゲンを映し、「入ってないな…もう一度、入れさせて貰って良いですか?」
『もう、結構です!』
ど素人でも、同じ女で生まれている飼い主には解りました。
カテーテルを子宮に入れていた ことくらいは!!
完全に呆れ、失望した飼い主は、レントゲン室から、そのまま、メイプルさんを車まで運びました。
スタッフの方の申し出に、手も借りず、飼い主だけでメイプルさんを抱っこして『ゴメンね~嫌なことだけされて終わっちゃって・・・』
今後、どんなことがあっても、この病院には二度と行かない!
(暴言も吐いたし、二度と行けない?)
もし、この夜に逝っていたら、この獣医師に殺されたと思ったハズだっ…。
翌朝、主治医に無事にカテーテルを入れて貰えました。
いや、カテーテルを入れる前に膣が汚れていて、その前に看護師さんには、前夜の話をしていたけれど、主治医にも、『昨夜遅くに・・・』と話した。
主治医は、何も言わず、メイプルさんの膣の汚れを拭って、2分もしないうちにメイプルさんのオシッコを出してくれました。
メイプルさんは、深夜まで診察している病院でとんでもない治療を施して貰って、飼い主は、二度と行かない宣言をした。
けど・・・
友達の16歳になっているココちゃんは、この病院で命を助けられた。
だから、まったくもって、この病院を批判するつもりはない。。。
後日、ココちゃんの飼い主である友達と話しをして、一つの結論を得たようなところはある…。
ココちゃんは、医院長に手術をして貰っていたのだ…。
術後に健康診断に行ったときに診た獣医師から『よく、手術したんだ…』という発言が出たそうな…。
つまりは、獣医師によりけり…。
深夜まで診察している病院は、9時から0時までの診察時間の間、時間によって割り当てられている当番で診てくれる獣医師が違う。。。
メイプルさんが行ったときに診察してくれた獣医師が大ハズレだったのだっ…。
それと、飼い主は、半ば暴言まで吐きながら、メイプルさんをドアの奥の隠れた処置室から、診察室に連れ戻したが…。
もし、黙っていたら、飼い主からは見えない隠れた場所でカテーテルが入るまで、何度もチャンレンジされ、それこそ、生かして連れて帰れなかったかもしれない…。
そう思えば、飼い主の見えない場所で何をされているか解らないと疑ってしまう気持ちもわかって頂きたい。
主治医は、個人病院で獣医師は、お一人しかいない…。
一時期、二人体制で治療された時期もあるけれど、結局、ほとんどお一人だったので、メイプルさんは、生涯を通して、お一人の獣医師に診てもらい続けてきたといっても過言ではない…。
もちろん、お一人にも関わらず、患者数は多いので、時間外の対応は無い・・・。
そして、設備も必要最低限ではないかと思う。。。
しかし、今回のカテーテル事件で感じたのは、結局は、設備が整っていようが、最新器機だろうが、検査は検査でしかない…。最終的には、獣医師の判断と経験、技術ではないのかと…。
メイプルさんのような高齢になると、一般的な治療とは異なることもある…。
本来であれば、治る病気も治らないというか、お口の周りを傷だらけにしたときの緑のキャップではないけれど、メイプルさんに合う治療を考え、施してくれたような気がします。
抗生物質の種類なんて、ど素人な飼い主が知らなくても、器機に頼らなくとも主治医は解って処方してくれていたであろうし、何よりも獣医師に対して飼い主は、すべてをお任せできる信頼がありましたから…。
プライバシーが無いといえばそれまでですが、診察室も処置室もオープンな感じだったので、手術のとき以外は、全部、飼い主に丸見え、立会いOKなのも、この飼い主とご老体には、見合っていつも傍で安心して治療してもらうことができました。
動物病院に限らず、評判というのはあります…。
以前、この主治医の病院の批判を聞く機会がありました。
その方の言い分は、『ワクチンのお知らせのハガキも来ないし、診察券も飼い主で1枚で、そのコ、そのコの管理がなされていない』というモノでした。
面倒なのもあって、あえて反論しませんでしたが…。
年に1度のワクチン、お知らせして貰わなくとも、毎年同じ時期にある年中行事じゃございません?(この飼い主、3匹が同じ6月生まれなので、いつも一緒だったので管理も楽だったんだけど…)
同じ1枚の診察券で同じカルテでも、ちゃんと、メイプルさん、プリズムさん、その前のアンドレさんも名前入りで区別されてますよ~それで、間違って治療されていないし、ちゃんと名前も確認してカルテに記入されて、すっかり茶色くなって、ずいぶんと分厚くなっていますよ…。
この飼い主は、それで、何の問題も無く、これまで、ほんの13年半以上、お世話になりましたけど、飼い主でありながら、動物病院で管理して貰わなければ、管理できないんだろうなぁ~と思いつつ、まぁ、そう思われる方が来なければ、少しでも待ち時間が短くなるかもしれないので、お奨めもしませんけどね…。
ヨハネスくんとアンドレさん…メイプルさんが来る以前に通っていた動物病院は、今ではセレブ病院に変っています。
当時は、医院長や奥さま、スタッフの方と好意にお付き合いしていたのですが、何せ、検査が多くて、治療費も当時は、知らずに当たり前だと思っていたけど、高額でした。
そのお陰か(?)、建物はどんどん増築され、駐車場も拡張され、通りすがりの外見からも『儲かってますねぇ~』と思っていましたが…。
話に聞くところによりますと、普通、まぁ、動物病院へ行く時には、それなりにお財布に入れていくじゃございませんか…。それなりに入れて行かれて、足りずにカードでお払いになるケースもあるようで、この飼い主は、想像できませぬが…。
メイプルさんの場合、最後に日々、点滴を受けたりカテーテルを入れたりしましたが、平均で4000円でございました。
それまでの通院でも、血液検査をしたり、尿検査をしたり、点滴をしたりして、14日分の抗生物質と肝臓のお薬を出して貰っても、諭吉さん1枚でおつりがありましたから…。
お知らせハガキが来る獣医がいい?
カルテで、○○ちゃんと個体管理してくれるのがいい?
たくさん検査して、数値で判断できる獣医がいい?
毎回、治療費を何万円も払うことが、いい治療?
この飼い主は、必要な治療を最低限の検査で経験と技術と知恵を活かして施してくれた主治医に巡り合えてよかったと思っています。
メイプルさんを看取った翌日の土曜日が、お盆休み前、最後の診察日でした。
実は、お盆のお休みの間のことが気になり、事前に聞いていたのですが、長いお休みの期間中、こちらからの電話は繋がらなくとも、気になるコのところには、病院から連絡が入り、必要なコには診察して下っていたようなのです。飼い主、13年以上通っていた中で、知らないお話でしたが、メイプルさんも例に漏れず、気になるコのリストに入っていたことでしょう。
まぁ、飼い主、これまで、アンドレさんとメイプルさんの最期をこの主治医に託してきたのですが、アンドレさんのとき『今夜、越せるかどうか山です…』と言われ、受けていた点滴を外して貰って、家に連れて帰り、家族で看取ったのが22時ごろでした。
メイプルさんも、木曜日にカテーテルを入れなおした後に『今、人間なら、ご家族や親しい人を呼んで・・・という段階で、明日あたりが…』と言われ、そのとおりに金曜日の夜に看取ったので、余命も間違えない見立てでございました。
お盆前の最後の診察日、11日は何事もなく過ごしていれば、通常の通院に当てる予定の日でした。
『お休み前は、帰省されたりするから、意外に空いていたりするのよ~』と聞いていたので、診察時間の終わりくらいを目指して、ご挨拶に伺いました。
予測が外れていたようで、駐車場も待合室もいっぱいな状況だったので、受付の端っこから、居合わせた看護師さんにコッソリとメイプルさんを看取ったと報告しました。
その看護師さんは、メイプルさんが初めてワクチンを受けた頃にいらっしゃって、13年半ほどの間で、出産・育児を終え、復帰されていた方で、久しぶりに会ったときに、すっかり婆さまになったメイプルさんを『あのコが…』と、懐かしんでくださった方で、半ば、涙目になられながら、飼い主の話を聞いて下さり、奥に入られ・・・
お忙しい中、主治医も看護師さんも奥さんも全スタッフが並んで、メイプルさんと飼い主の頑張りを称えて下さり、飼い主、診察を待っている人もいらっしゃるのに、時間を割いて、みなさんがメイプルさんのために来てくださったことに泣けてしまいました。
高齢になればなる程、治療にも質が必要になるのかもしれません。
治療や症状も一筋縄ではいかないところも出てくるし、メイプルさんは、次から次へとあれこれと発病したりして、最後の半年くらいは、よく通いました。
それでも、医療費が月3万円を超えることは無かったから、メイプルさんの食費や消耗品などを併せても月5万円くらいまでに納まっていたので、メイプルさんのお世話中心の生活もさせて頂けた感じですね…。
いや、もう、セレブ病院に通っていたなら、高齢になってからお世話どころじゃなく、必死に稼がなきゃならんかったかも~!?そしたら、メイプルさんの生活の質も変っていたかも??
・・・という、飼い主の独断と偏見も交えた、動物病院との関わりのあれこれでした~
その時に起きていた事実と、感じたことを書いてみたいと思います。
リアルタイムで書いていたように、8日の22時頃にカテーテルが抜けたことに気がつきました。
まだ、メイプルさんは暴れてはしていましたが、それなりに衰弱していて、『明日の朝には、動かせないかもしれない』と思い、深夜まで診察している動物病院へ連れていく決心をしたのです。
事前に電話をし、高齢で寝たきりであること、4日間、食べれずに他の病院で点滴を受けているけれど衰弱していること、3日前から入れていたカテーテルが抜けたこと、飼い主の希望としてカテーテルを入れる処置だけをお願いして、その承諾を得て連れて行ったのです。
病院へ到着し、母上さまにメイプルさんを頼んで、飼い主だけ病院へ入り、到着したことを伝え、しばらく、待合室で待っていました。
メイプルさんを院内に連れて入ることになり、スタッフの方が出て来られ、車まで案内したら、お二人でメイプルさんを抱え、そのまま、奥の部屋に連れて行かれました。
入った診察室のドアが開いていて、飼い主が様子を伺っていると、いきなりドアを閉められ…
母上さまは制止しましたが、飼い主、制止を振り切り、案内もされない診察室に入り、閉められたドアをノック!
中から、スタッフの方が出てこられ、大声を上げました。
『飼い主の話も聞かず、いきなり奥に連れて行き、何をされているんですかぁ!!』
いや、もう、飼い主からすると、メイプルさんを拉致された思いですわ。。。
『この犬は、衰弱していて、私が居ないと探すんです!!傍に居たいんです!!!』
飼い主の大声と勢いに負けたのか(?)、メイプルさん、飼い主の元に連れて来られました。
まぁ、体重測定をされていたりしたみたいですけどねぇ~
そこに獣医師も登場し、『これから、お話を伺おうかと思っていたんです』と。。。
もう、この段階で、病院の対応に不満状態&ブチ切れ状態でしたが、それなりに冷静にお話させて頂きました。
『で、その抗生物質というのは、どの種類ですか?』
私は薬剤師でもないし、獣医でもない・・・すべて、主治医に任せているので、抗生物質の種類など知る由もない…。
『どちらの病院に掛かられていますか?』
「○○先生です。」
『抗生物質にも種類がありまして、合う合わないというのを調べないと・・・』
誰も、今、施している治療や投薬について相談に来ているワケではない…。
この段階で、軽く今、行われている治療の批判的な発言、および、設備が整っているこの病院の自慢的発言…。
ちなみに、設備の整っている病院というのは、飼い主も知っていました。
そして、設備の整っている病院は、その設備を使って検査をすることで、設備した器機に掛かった費用を賄っているんだから、たくさん使って、検査費用を取らなければ、原価償却出来ないことも、経営的に推進されているであろうということも…。
まぁ、だからこそ、事前に『カテーテルだけ入れて頂きたい』とも電話で申し上げていたところなんですけどね…じゃなければ、メイプルさんのような容態でも、この病院では、入院なんぞさせて下さり、頼まなくても延命治療までして下さいますから…。
その手にも乗るつもりがまったく無い飼い主は、再度、『カテーテルを入れて頂くことだけを希望しています』と言いましたら・・・。
『このコの状態は、非常に悪いです・・・』
だから、そんなコトは解っています。
『だからこそ、先ほどから、傍に居させてくれとお話させて貰っているじゃないですか!!』
いい感じて、またキレかかってきた飼い主、『カテーテルは入れてい貰えるのですか?』と…。
『それでは・・・このまま、此処でカテーテルを入れますが、この容態なので、途中で息を引き取ることがあるかもしれません』
それくらいの覚悟は出来ている。
『お願いします』
取り出されたのは、メイプルさんが主治医に入れて貰っていたゴム製のカテーテルよりも細い、固そうなカテーテルでした。
そこで、飼い主、思い出したことを一言…。
『あっ!先日、尿道に入り口付近にポリープがあると言われました。』
「このポリープは、いつからあるのですか?」
だから、先日と申したしぃ~~~みたいな。。。
ついでに、このポリープが良性だろうが、悪性だろうが、数年前までなら、『ポリープがある』と聞いただけでも泣けたところだろうけど、『あら、そうですか~』で終わっている話である。
それから、しばらくの間・・・
「あれ!?」
「おかしいなぁ…」
なかなかカテーテルが入らない様子…。
「○○先生は、カテーテルを入れるのはお上手ですか?」
アナタのように時間は掛かっていないと思いながら、まぁ、入れて貰って3日過ぎているので、尿道辺りが細くなって、入れにくくなっているのかとも思いながら、『どうなんでしょう・・・先日、初めて入れたので、よくわかりません…』と、超、無難な返答をする飼い主…。
そんな話は、どうでもいい!
とにかく、早く、メイプルさんにカテーテルを入れてくれっ~~~だっ!
「もう一回、やってみよう・・・」
独り言だか、看護師さんに話しかけてるだか解らない言葉が出てくる、出てくる!
そして、看護師さんに指示して、同じカテーテルを持ってきてもらい、長さを確認して…。
「入っているな…」「でも、おかしいなぁ…」と、生食水だか、なんだかを注入!
えっと・・・飼い主が主治医のところで見たのは、入れる液体ではなく、流れ出るオシッコだったんですけど・・・その違いくらい、素人でもわかる!
「念のため、レントゲンを取らせてもらいたいですけど…」
途中で、息を引き取るかもしれないと発言したワリには、たっぷりと時間をかけ、挙句の果てにメイプルさんを動かして、レントゲンまで映す!?
いい加減にしろ~~~と、叫びたい気持ちを抑えて、メイプルさん、ココまで頑張って処置して貰って、中途半端に帰れないし、『立ち合せて頂けるなら…』と、条件提示する飼い主…。
レントゲンを映し、「入ってないな…もう一度、入れさせて貰って良いですか?」
『もう、結構です!』
ど素人でも、同じ女で生まれている飼い主には解りました。
カテーテルを子宮に入れていた ことくらいは!!
完全に呆れ、失望した飼い主は、レントゲン室から、そのまま、メイプルさんを車まで運びました。
スタッフの方の申し出に、手も借りず、飼い主だけでメイプルさんを抱っこして『ゴメンね~嫌なことだけされて終わっちゃって・・・』
今後、どんなことがあっても、この病院には二度と行かない!
(暴言も吐いたし、二度と行けない?)
もし、この夜に逝っていたら、この獣医師に殺されたと思ったハズだっ…。
翌朝、主治医に無事にカテーテルを入れて貰えました。
いや、カテーテルを入れる前に膣が汚れていて、その前に看護師さんには、前夜の話をしていたけれど、主治医にも、『昨夜遅くに・・・』と話した。
主治医は、何も言わず、メイプルさんの膣の汚れを拭って、2分もしないうちにメイプルさんのオシッコを出してくれました。
メイプルさんは、深夜まで診察している病院でとんでもない治療を施して貰って、飼い主は、二度と行かない宣言をした。
けど・・・
友達の16歳になっているココちゃんは、この病院で命を助けられた。
だから、まったくもって、この病院を批判するつもりはない。。。
後日、ココちゃんの飼い主である友達と話しをして、一つの結論を得たようなところはある…。
ココちゃんは、医院長に手術をして貰っていたのだ…。
術後に健康診断に行ったときに診た獣医師から『よく、手術したんだ…』という発言が出たそうな…。
つまりは、獣医師によりけり…。
深夜まで診察している病院は、9時から0時までの診察時間の間、時間によって割り当てられている当番で診てくれる獣医師が違う。。。
メイプルさんが行ったときに診察してくれた獣医師が大ハズレだったのだっ…。
それと、飼い主は、半ば暴言まで吐きながら、メイプルさんをドアの奥の隠れた処置室から、診察室に連れ戻したが…。
もし、黙っていたら、飼い主からは見えない隠れた場所でカテーテルが入るまで、何度もチャンレンジされ、それこそ、生かして連れて帰れなかったかもしれない…。
そう思えば、飼い主の見えない場所で何をされているか解らないと疑ってしまう気持ちもわかって頂きたい。
主治医は、個人病院で獣医師は、お一人しかいない…。
一時期、二人体制で治療された時期もあるけれど、結局、ほとんどお一人だったので、メイプルさんは、生涯を通して、お一人の獣医師に診てもらい続けてきたといっても過言ではない…。
もちろん、お一人にも関わらず、患者数は多いので、時間外の対応は無い・・・。
そして、設備も必要最低限ではないかと思う。。。
しかし、今回のカテーテル事件で感じたのは、結局は、設備が整っていようが、最新器機だろうが、検査は検査でしかない…。最終的には、獣医師の判断と経験、技術ではないのかと…。
メイプルさんのような高齢になると、一般的な治療とは異なることもある…。
本来であれば、治る病気も治らないというか、お口の周りを傷だらけにしたときの緑のキャップではないけれど、メイプルさんに合う治療を考え、施してくれたような気がします。
抗生物質の種類なんて、ど素人な飼い主が知らなくても、器機に頼らなくとも主治医は解って処方してくれていたであろうし、何よりも獣医師に対して飼い主は、すべてをお任せできる信頼がありましたから…。
プライバシーが無いといえばそれまでですが、診察室も処置室もオープンな感じだったので、手術のとき以外は、全部、飼い主に丸見え、立会いOKなのも、この飼い主とご老体には、見合っていつも傍で安心して治療してもらうことができました。
動物病院に限らず、評判というのはあります…。
以前、この主治医の病院の批判を聞く機会がありました。
その方の言い分は、『ワクチンのお知らせのハガキも来ないし、診察券も飼い主で1枚で、そのコ、そのコの管理がなされていない』というモノでした。
面倒なのもあって、あえて反論しませんでしたが…。
年に1度のワクチン、お知らせして貰わなくとも、毎年同じ時期にある年中行事じゃございません?(この飼い主、3匹が同じ6月生まれなので、いつも一緒だったので管理も楽だったんだけど…)
同じ1枚の診察券で同じカルテでも、ちゃんと、メイプルさん、プリズムさん、その前のアンドレさんも名前入りで区別されてますよ~それで、間違って治療されていないし、ちゃんと名前も確認してカルテに記入されて、すっかり茶色くなって、ずいぶんと分厚くなっていますよ…。
この飼い主は、それで、何の問題も無く、これまで、ほんの13年半以上、お世話になりましたけど、飼い主でありながら、動物病院で管理して貰わなければ、管理できないんだろうなぁ~と思いつつ、まぁ、そう思われる方が来なければ、少しでも待ち時間が短くなるかもしれないので、お奨めもしませんけどね…。
ヨハネスくんとアンドレさん…メイプルさんが来る以前に通っていた動物病院は、今ではセレブ病院に変っています。
当時は、医院長や奥さま、スタッフの方と好意にお付き合いしていたのですが、何せ、検査が多くて、治療費も当時は、知らずに当たり前だと思っていたけど、高額でした。
そのお陰か(?)、建物はどんどん増築され、駐車場も拡張され、通りすがりの外見からも『儲かってますねぇ~』と思っていましたが…。
話に聞くところによりますと、普通、まぁ、動物病院へ行く時には、それなりにお財布に入れていくじゃございませんか…。それなりに入れて行かれて、足りずにカードでお払いになるケースもあるようで、この飼い主は、想像できませぬが…。
メイプルさんの場合、最後に日々、点滴を受けたりカテーテルを入れたりしましたが、平均で4000円でございました。
それまでの通院でも、血液検査をしたり、尿検査をしたり、点滴をしたりして、14日分の抗生物質と肝臓のお薬を出して貰っても、諭吉さん1枚でおつりがありましたから…。
お知らせハガキが来る獣医がいい?
カルテで、○○ちゃんと個体管理してくれるのがいい?
たくさん検査して、数値で判断できる獣医がいい?
毎回、治療費を何万円も払うことが、いい治療?
この飼い主は、必要な治療を最低限の検査で経験と技術と知恵を活かして施してくれた主治医に巡り合えてよかったと思っています。
メイプルさんを看取った翌日の土曜日が、お盆休み前、最後の診察日でした。
実は、お盆のお休みの間のことが気になり、事前に聞いていたのですが、長いお休みの期間中、こちらからの電話は繋がらなくとも、気になるコのところには、病院から連絡が入り、必要なコには診察して下っていたようなのです。飼い主、13年以上通っていた中で、知らないお話でしたが、メイプルさんも例に漏れず、気になるコのリストに入っていたことでしょう。
まぁ、飼い主、これまで、アンドレさんとメイプルさんの最期をこの主治医に託してきたのですが、アンドレさんのとき『今夜、越せるかどうか山です…』と言われ、受けていた点滴を外して貰って、家に連れて帰り、家族で看取ったのが22時ごろでした。
メイプルさんも、木曜日にカテーテルを入れなおした後に『今、人間なら、ご家族や親しい人を呼んで・・・という段階で、明日あたりが…』と言われ、そのとおりに金曜日の夜に看取ったので、余命も間違えない見立てでございました。
お盆前の最後の診察日、11日は何事もなく過ごしていれば、通常の通院に当てる予定の日でした。
『お休み前は、帰省されたりするから、意外に空いていたりするのよ~』と聞いていたので、診察時間の終わりくらいを目指して、ご挨拶に伺いました。
予測が外れていたようで、駐車場も待合室もいっぱいな状況だったので、受付の端っこから、居合わせた看護師さんにコッソリとメイプルさんを看取ったと報告しました。
その看護師さんは、メイプルさんが初めてワクチンを受けた頃にいらっしゃって、13年半ほどの間で、出産・育児を終え、復帰されていた方で、久しぶりに会ったときに、すっかり婆さまになったメイプルさんを『あのコが…』と、懐かしんでくださった方で、半ば、涙目になられながら、飼い主の話を聞いて下さり、奥に入られ・・・
お忙しい中、主治医も看護師さんも奥さんも全スタッフが並んで、メイプルさんと飼い主の頑張りを称えて下さり、飼い主、診察を待っている人もいらっしゃるのに、時間を割いて、みなさんがメイプルさんのために来てくださったことに泣けてしまいました。
高齢になればなる程、治療にも質が必要になるのかもしれません。
治療や症状も一筋縄ではいかないところも出てくるし、メイプルさんは、次から次へとあれこれと発病したりして、最後の半年くらいは、よく通いました。
それでも、医療費が月3万円を超えることは無かったから、メイプルさんの食費や消耗品などを併せても月5万円くらいまでに納まっていたので、メイプルさんのお世話中心の生活もさせて頂けた感じですね…。
いや、もう、セレブ病院に通っていたなら、高齢になってからお世話どころじゃなく、必死に稼がなきゃならんかったかも~!?そしたら、メイプルさんの生活の質も変っていたかも??
・・・という、飼い主の独断と偏見も交えた、動物病院との関わりのあれこれでした~
by dalmania
| 2007-08-17 02:21
| 最期のこと